Thought Leadership

ルビコン・プロジェクト・オートメーション・サミット・東京2019からの学び

12月 4, 2019
By 太田健一郎, ビジネスデベロップメントディレクター, 日本, ルビコン・プロジェクト

2019年11月13日(水)、ルビコンプロジェクトは日本における5回目のオートメーション・サミット東京開催し、日本のパートナーの皆様に対して、日本のプログラマティック業界における2019年のトレンドや今後について、有益な情報、および情報交換の場を提供致しました。

ルビコン・プロジェクトのグローバルマネージメントチームより、CEO&Presidentのマイケル・バレット、CTOのトム・カーショー、CROのジョー・プルズ、グローバルDSP担当副社長のマーク・バラバニアンも参加し日本のパートナー様に向けた講演を行いました。

また、ルビコン・プロジェクトの日本チームからも、新カントリーマネージャー:シエン・ズゥーより日本のパートナー様から学び、そしてパートナー様の益々の繁栄の為、共にオープンソース・コミュニティを構築および発展させるべく決意が述べられました。

本年の主なテーマとして、ルビコン・プロジェクトがプログラマティックマーケティング業界がよりよい形で発展していくの為のコミュニティの醸成とコラボレーションにフォーカスしていくこと、バイヤー・セラーの皆様によりよい実績をもたらす為の様々な取り組みを推進していくこと、そして急成長を遂げているビデオ・オーディオ・DOOHなどのプログラマティック新領域における取り組みの状況や将来像についてを取り扱いました。

Do The Right Thing

CEO&Presidentのマイケル・バレットの基調講演にて、ルビコン・プロジェクトが過去12ヶ月の間に優先度高く取り組んできたこと、どのようにバイヤー・セラー双方に、ルビコン・プロジェクトのプロダクトを通じて、会社としてどう貢献してきたかについてお話をさせて頂きました。

  • 引き続き完全なる透明性を実現すべく業界を牽引
  • 急成長中かつ価値あるメディアタイプであるビデオ&モバイルに注力
  • Demand Managerや、EMR2.0、そして絶え間なくつづくSPOへの対応を含むプロダクト革新の加速

日本はルビコン・プロジェクトにとって、最もエキサイティングで革新的な市場の一つであり、その日本市場において、我々は成長を更に加速させるべく、人員やリソースを増強していることへの言及もありました。

最後に、オープンソースコミュニティであるPrebid、業界にとって最大のチャレンジであるID問題に対する解決策の模索をサポートしていくことを、バイヤーやセラーの皆様に対して力強く宣言致しました。

プログラマティック2020

ルビコン・プロジェクトのCTO兼Prebid.orgのチェアマンであるトム・カーショーより、コミュニティー主導のコラボレーションが続いていることに基づいたセッションを行いました。

トムは日本マーケットに対して、4つのキーワードを掲げました

  • コラボレーション
    オープンソース、特にPrebidは、業界の改善の基盤となるテクノロジーです。今年の現時点において、646名のエンジニアがPrebidのコードのアップデートに貢献しています。オープンソーステクノロジーは、特定の事業主やコンテンツプロバイダーではなくコミュニティによって管理されているため、固有のバイアスが無く中立公平なものです。そして媒体社の皆様やテクノロジーパートナーはラッパーコードを自ら確認することができ、どのようにオークションロジックが働くのかを理解することが出来ます。
  • スピード、パフォーマンス、そして機能面におけるイノベーションの継続
    – ラッパーテクノロジーはバイヤーがより迅速に入札するのを助けるべく進化しなければなりません。
  • 新しいフォーマットへの対応とCPMの成長。業界はあまりにも長い間、ユーザーの広告フォーマットに対する嗜好について無頓着でした。今後ユーザーの邪魔になるようなフォーマットでのマネタイズはより一層難しくなるでしょう。広告フォーマットの革新は業界の繁栄のために不可欠です。
  • サードパーティークッキー、アドテクにおける主要なユーザー識別ツールは大きなリスクにさらされています。プライバシー保護の為のグローバル規模の規制はますます厳しくなり、ユーザーはサードパーティー計測のオプトアウトを益々選択し、計測が困難になっていくでしょう。業界としてアイデンティティ問題を共に解決しなければなりません。

パブリッシャーの広告マネタイズの将来について

日本セラーリード:廣瀬亨は、ヘッダービディング以前の時代から今日、そして将来を含む進化の歴史を視覚化し、どのようにPrebid.orgがファーストプライスオークションにシフトしていったのか、またサーバーサイドのテクノロジーが与えるインパクトについて講演を行いました。

廣瀬はルビコン・プロジェクトが最近ローンチさせたデマンドマネージャーのツール群と、それがどのように媒体社様の広告運用を単純化し、媒体社様のマネタイズチームがヘッダービディングによって広告マネタイズの主導権を取り戻すのかについて述べました。

続いて、日本におけるデマンドマネージャーの早期導入企業3社に登壇いただき、セラーアカウントマネージャー:塚島史朗がモデレーターを務めるパネルディスカッションで、Prebidやデマンドマネージャーが彼らのビジネスにどのような利益やインパクトを与えたかについてお話し頂きました。

どのメディア様においても、やはりPrebidはウォーターフォール構造よりもパブリッシャーの収益増加と、運用コストの削減効果をもたらしておりました。一方でこのハイテク精通者向けのソリューションは、自社ホスト時はエンジニアリソースに、ベンダー利用時はラッパーベンダーのやり取りに依存するため、運用で手いっぱいとなり、更なる収益施策の余地はかなり限定的だったことが伺えました。

Prebidラッパーをデマンドマネージャーに切り替えることで、オペレーション面を含む様々な不便さの解消が見られました。まず、このユーザーフレンドリーなツールは、媒体社様によりビジネス側の業務に集中する余裕を与え、アクションスピードの向上をもたらしています。大手媒体社様やパブリッシャートレーディングデスクにとって、スピードや透明性は非常に重要なキーポイントです。また優れた管理画面とともに、ルビコンプロジェクトの技術・分析サポートが、パブリッシャー収益向上の為のテストや検証を助けていることも語られました。デマンドマネージャーとルビコン・プロジェクトのサービスは、媒体社様側でコントロールが可能なうえ、素早く分かりやすいとのご評価を頂きました。デマンドマネージャーが、媒体社様の作業量を減らし、より高度な広告マネタイズ戦略の実現を強力にサポートしている様子が登壇の皆様のお話から伺えました。

バイヤー向けの環境構築

過去12ヶ月に渡り、ルビコン・プロジェクトはバイヤーにフォーカスしたツールや新機能への投資を通じて、バイヤーの実績の向上に寄与してまいりました。

業界がファーストプライスマーケットに移行するに伴い、我々は推定マーケットレート(EMR)をリリースし、バイヤーの皆様の過払い防止をサポートして参りました。

またプレミアム在庫を予約する為のプログラマティックギャランティード(PG)ソリューションも、競争力のある製品に、開発致しました。

同時にオープンマーケットでの取引も進化を遂げており、オークションパッケージという新機能により、オープンマーケットにおけるターゲティング機能を強化致しました。

また我々は、バイヤー様が特定の大手媒体社様において、大規模予算での取引のテコ入れが可能となる、優先型PMPの価格ディスカウントという、革命的なソリューションもリリースを予定しております。

そして、我々が買収したnToggleのテクノロジーは、DSPに対して最大リーチとキャンペーン配信を最適化を提供するインフラとして機能し続けています。

日本におけるプログラマティックの新領域(Emerging Channels)

ビデオ、オーディオ、DOOH広告といったプログラマティックの新領域(Emerging Channels)について、Buyer:TheTradeDesk様、Seller:Spotify様、DOOH:LiveBoard様、といった各領域の日本市場におけるスペシャリストをお招きし、パネルディスカッションを行いました。

バイヤーサイドについてはTheTradeDesk様より、グローバル並びに日本におけるバイヤートレンドや重視されている指標、今後の展望についてお話を頂きました。実際、グローバルでEmerging Channel領域への広告予算シフトは進んでおり、今後日本においても同様のトレンドが予想されること、データの重要性、Emerging Channels一層の成長の為に計測や指標の標準化が鍵であることなどが話されました。

セラーサイドについてはSpotify様より、どういった広告メニューにてバイヤー側のニーズに対応されているか、また最近日本でも急激に伸びているオーディオ広告について、日本でもブランド系の広告主が既に購入しており評価も高いこと、また更なる拡大のためにCreative制作のサポートや指標の確立が重要であることが話されました。

DOOHについてはLive Board様より、DOOH広告の特徴(強制視認性、大型かつインパクトの強いフォーマットであること、1対多メディア、アドフラウドなし)のご説明から、グローバルに対して遅れている日本の状況と、その解決の為に在庫管理のオートメーション化、指標づくり、そしてプログラマティックによるデータと掛け合わせた効率的かつ効果的な販売が鍵であることが話されました。

最後に将来についてのディスカッションにおいては、マルチスクリーンで、様々な場所で、複数の媒体&チャネル&フォーマットを効率的かつ効果的に組み合わせた、オムニチャネル・プログラマティックキャンペーンの可能性について議論がされました。

最後に、イベントにご参加頂き、また貴重なお話を頂きました全てのパートナーの皆様に、深く御礼申し上げます。


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